30代男女の自分探しの旅が幕を開ける。
外資系のキャリアウーマン。上昇志向が強く、自意識も高い。常に人生の主人公たるべく生きてきた彼女にとって、結婚式は自分の幸せを誇示するための格好の舞台であった。自分の人生を輝かせるパートナーとして、体育会出身で、飾らなくちょっと気の効かない男を新郎に選んだ。
一点の曇りもない、完璧な人生を進んでいくはずだっ たのだが、新郎になる男は挙式一週間前に、ひょんなことからイルカのようなしなやかさを持つ若者と性的に結ばれる。そして自分の中のゲイに目覚めてしまう。何も知らない彼女と、本当の自分に気づいてしまった男。本当の居場所を求める旅は、2人が気づかないうちに始まっていた…。
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以前から長編小説の構想は描いてたので、お話を頂いた時は嬉しくて、返事をする声が裏返ってしまいました。ジーメンでの作品と取り組み方や意識に違いはないですが、長編なので全体の構成のバランスを考えることと、それと性描写にはかなり苦労しました。
女性を主人公の一人に設定したのは、私自身がついゲイの男の立場で物事を見てしまいがちになるので、突き放した第三者の視点をあえて作ってみようか、と。イメージした読み手は三十代。主婦や会社員など立場はいろいろでしょうが、漠然とした不満や不安を抱えている世代です。
基本的に一章を一日で書いたのですけど、二つの人格、いや、本当の私も入れたら三人の人格と共同生活してる気分でした。賢治は最近離婚した私の友人の一人がモデルで、裕実のほうは私の周囲にいる女性のキャラの集大成です。私は本当に女性に対して優しくない奴だと実感しましたよ。
おかげさまで今回、好き勝手に小説を書く機会を与えて頂きました。ぜひ多くの皆さんに読んで頂いて、ご感想なり石つぶてなり、私に投げてくださればとてもウレシイです。買って下さい〜(土下座)!
◎G-men No.108「瓦版」記事より抜粋
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