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| 「HIV」なんて人ごとさっ! さすがに今どき、そんな風に考える人も少なくなっているとは思うけど、「HIV」についてキチンと理解できているのかな? そして予防するためにどうすればいいのか、本当に分かってるのかな? このコーナーでは、「HIV」の実態を知り、予防していくための方法を考える。 |
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文・溝口哲也
1976年生、現在30才。
昔は性感染症の勉強会やレズビアン&ゲイ映画祭のスタッフでしたが、今ではただの社会人です。HIV関係ではもはやただの素人同然ですが、そのぶん初心に戻ってがんばりたいと思います。 |
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PART1:僕らのとなりの「HIV」
〜今さら聞けない素朴な疑問に答えます!〜
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第32回
いまさらですが、HIVとエイズは何が違うのですか? |
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イラスト/タカサキケイイチ
| Q:「HIVの基礎知識を毎月読んでいます。俺はHIVの感染者だから、月一回の割合で病院に 通っています。今月G-menにこんな事が載っていたとか、こんな事が書いてあったとか、先生と一緒に相談しています。が、HIVとエイズの違いがよく分かりません。今
一度、教えてください」(大阪/Y・40代) |
Yさん、毎月読んでいただいてありがとうございます! しかもこの「HIVの基礎知識」が病院で医者と話題になっているとは、ライターとしても本当にうれしいかぎりです!
あ、でも、もしかしたら話題になってるのが全部後ろのページの「ポジティブな Positive Lifeのために」とか「新・僕らのPositive Diary」だけだったらどうしよう…。このコーナーは5年間やってますが、質問以外では読者の皆さんからの反響がほぼゼロなので、こんなありがたい投稿さえも疑ってしまう自分の不幸な性格が悲しい …。
いやいや気分を取り直していきましょう。今回の質問はHIVとエイズの違いですか。 このコーナーでもHIVとかエイズとかいった単語はよく使ってますが、確かにこの2つの違いをきちんと理解していないと、読んでいても、なんとなく内容がわかったような気になって、そのままになってしまうかもしれませんね。そこで今月は、ふたつの単語をそれぞれ定義から確認していこうと思います。
◆「HIV」=「Human Immunodeficiency Virus」とは、ウイルスのこと
HIVはウイルスの略称で、日本語名で「ヒト免疫不全ウイルス」の意味を持つ"Human Immunodeficiency Virus"の頭文字をとったものになります。ウイルスなので、Yさん自身も投稿で書かれているように「HIVに感染した」というような言葉の使われ方をしますね。HIVは病気それ自体をさすわけではないので、「HIVを発症した」なんて言い方は普通はしません。
◆「エイズ(AIDS)」=「Acquired Immune Deficiency Syndrome」とは、症状のこと
次に、エイズ(AIDS)とは、日本語名で「後天的免疫不全症候群」の意味を持つ "Acquired Immune Deficiency Syndrome"の頭文字をとったものになります。エイズは症候群のことなので、言葉の使われ方としては「エイズを発症した」というような形になりますね。逆に、エイズはウイルスそのものを指すわけではないので、「エイズに感染した」という言い方が間違いかというと、自分はそこはあんまり気にしなくていいかと思っています。例えば淋病にかかってしまった時は、一般には「淋菌を発症した」とは言わず「淋病に感染した」とかいう言い方をしますよね。ですから、この辺についてはあまり深く考えすぎずに、みなさんは、HIVとエイズの意味の違いさえきちんとわかっていればそれで十分だと思います。
ちなみに「症候群」というものは、単なる「病気」とはちょっと異なります。Yさんはご存知だと思いますが、エイズは発症すると体中の免疫機能が下がってしまうので、普通ならかからないような、さまざまな病気にかかってしまう可能性が高くなります。その一連の状態を単独の病気とは区別して「症候群」と呼びます。ですから、エイズは「後天性免疫不全症」ではな くて「後天性免疫不全症候群」というように呼ばれるんです。
今回の記事が、Yさんとお医者さんとの間でいい話題になればと思います。それではまた来月〜。 |
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Part2:ポジティブなPositive Lifeのために
〜感染している人にとって必要な情報をコンパクトにまとめて〜 |
第17回
普通のクリニックで診てもらうには? |
こんにちは。今回は、治療そのものではなく、「通院」に的を絞って考えてみます。定期的に通わなければいけない病院は、できるだけ便利な方がいいですよね。それに向けて、病院側の取り組みと患者としての心構えについてお話しします。
■STIの背景-副作用と服薬疲れ
当たり前のことですが、HIVに感染している人が増えるにつれて、病院も混んできます。最近は完全予約制で待ち時間がほとんどない病院もありますが、「2時間待ちの5分診療」のところも依然としてあります。「HIVを診療する」と標榜している病院がそもそもあまり多くない上に、患者が多く集まっている病院の方が安心だからと一部の特定の病院に患者が集中してしまって、混雑に拍車をかけているのが現状です。そのような病院はもう物理的に手一杯になっています。
混雑のせいで治療のレベルが下がったりするようなことはありませんし、そしてあってはなりませんし、患者が病院側の都合を勘案してまで治療を受ける必要はありませんが、混んでいるのがわかっているなら、空いてて同じサービスが受けられるところの方がいいのは当然ですよね。
■病院とクリニックの連携
そこで、街なかのクリニックや病院との連携を始めるところが出てきました。患者は毎月の経過観察は普通の診療所に行き、服薬開始やCD4の低下など、なにがしかのイベントが発生したときには専門の病院に行くようにする、というものです。
これはなかなか賢いやり方です。検査結果を見て「大丈夫だね」の一言をもらうためだけに2時間かけて大病院に通うのは確かに大変です。風邪や頭痛ぐらいでわざわざ予約を入れるのも面倒くさいですよね。事情をわかっている会社や学校の近くの医者に診てもらえれば、時間の節約にもなりますし精神的にも安心できます。
このような街のクリニックと専門病院の連携は、現在少しずつ進んでいます。今後、新たに感染する人が増えることが大いに予想され、そのために患者側が不利益を被ることのないよう、そして病院側もパンクすることのないよう今のうちから手を打っておく、ということです。
■まずは病状が安定していること
ただし、誰でもその辺の診療所で診察を受けられるわけではありません。いくつかの条件があります。CD4が安定していてまだ服薬を始めていない人や、服薬中でもウィルス量が限界以下に下がり、病状が安定していることがまず第一の条件です。服薬を始めたばかりの人や、日和見感染症を治療している人は、やはり専門病院で高度な医療を受けた方がいいでしょう。感染がわかって間もない、精神的に落ち着いていない人も、訓練を受けたカウンセラーやコーディネーターがいる専門病院の方がお勧めです。
そして、患者として自立していることが2つめの条件になるでしょう。病気についての正しい基礎知識があり、検査の数値などを自分で把握して健康状態をきちんと管理できる人でないと、専門医でないドクターが診ることは難しいと思われます。アドヒアランスが維持できない人はやめた方がいいでしょう。専門病院はいわば「子供」のような患者にも慣れていますが、クリニックではしっかりと病気と向かい合える「大人」であることが必要です。
第三に、病院がこのような連携医との関係構築をしているかどうかが最後の条件になります。これは私たちとは全く関係のないところですが、HIVに関しては素人のドクターがHIVの患者を診察するためには、専門病院の強力なサポートが必要です。成人病や小児ぜんそくに強くてもHIVについて専門知識のないドクターに独力で診察しろと言ってもそれは無理な話です。
■まずは今の病院に相談を
第一、第二の条件に当てはまり、もっと通院を楽にしたいと思っている人は、とりあえず今通っている病院の医師やナースに相談してみてください。連携のシステムができあがっているところであれば、すぐに手配してくれるでしょう。もし、そのような仕組みがないところであれば、あなたの一言が連携システム構築の始まりになるかもしれません。 |
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今月の薬情報
カレトラの錠剤発売!
いままでソフトカプセルだったカレトラがついに錠剤になりました。ソフトカプセルは冷暗所に保存しなければならないので、夏場に旅行するときは温度管理に気を遣わなくてはいけませんでした。暑いところにおいておくとカプセルが柔らかくなって自分の重みで変形してしまいました。またドングリのようにデカイので、ピルケースに入れるのも大変でした。色も毒々しくて人前で飲むのがはばかられるようなものでした。
しかし、もうこんなこととは全ておさらばです! 海に行ってビールと一緒に冷やしておかなくてもいいし、見た目は全く普通の錠剤なので「亜鉛飲んでるんだー」とウソつくことだってできます。なんだかナプキンからタンポンに代えたような爽快感! って知りませんけど。
飲み方と錠数は今までと同じ、一回二錠、一日二回です。ここは変わりません。これが進化してもっと飲みやすくなるのは相当先じゃないかな? |
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| ※掲載されている情報は発売当時のものですのでご了承下さい。 |
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