男女郎苦界草子
銀の華単行本化記念企画 |
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田亀源五郎渾身の野郎責め絵巻。その世界を探る!
-前編- |
| 田亀源五郎作『銀(しろがね)の華(はな)』は、雑誌『バディ』にて1994年7月号から1999年2月号までの、約4年半に渡って連載された長編劇画である。主人公の銀次郎を中心に繰り広げられる、淫靡かつ凄惨なSM調教劇。そして、恋心と復讐と熱情と葛藤が交錯する人間模様。20世紀ゲイコミックの金字塔的作品と呼ぶにふさわしい、この『銀の華』の世界に触れてみよう。 |
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約800ページ以上に渡る壮大な長編SM劇画
その本編のあらすじ |
| 舞台は明治末期の浅草新吉原。日本橋「月島屋」の主、銀次郎は株で儲けた大金を手に、日夜酒池肉林の遊びに溺れていた。しかし、株の暴落によって多額の借金を背負った銀次郎は、浅草の任侠、松河親分に遊郭「金華桜」での用心棒仕事を斡旋される。しかしそれは、銀次郎に恨みを持つ「金華桜」の主、西郷と松河が仕組んだ罠だった。男に犯される"男女郎"としての役目を、課された銀次郎は激しく抵抗する。しかし、西郷と用心棒の常と政による折檻と拷問が、銀次郎の心と体を蝕んでいく…。 |
| 主な登場人物 |
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| 月島銀次郎 |
常 |
政 |
| 本編の主人公。金華桜に男女郎として仕え、嬲られ続ける。 |
金華桜の用心棒。しだいに銀次郎に惹かれていく。 |
金華桜の用心棒で常の弟分。密かに常に想いを寄せる。 |
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| 西郷 |
旦那 |
松河親分 |
| 金華桜の主。ありとあらゆる方法で銀次郎を責め嬲る。 |
金華桜の得意客。銀次郎を1日貸切って弄ぶほど、生粋の男好き。 |
浅草一帯を取り仕切る任侠の親分。西郷と共謀し、銀次郎を金華桜に身売りする。 |
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作者田亀源五郎「銀の華」を語る
前編 |
Q:4年間に渡るこの大長編作を、描き終えたときのお気持ちって覚えていますか?
「無事に終わったなというのと、あぁ終わっちゃったなというさみしい気持ち両方ありましたね。これだけ長くやってると愛着も沸きましたし。ホッとした反面、何か気が抜けちゃったみたいな感じで」
Q:特に思い入れのある登場人物などは?
「うーん、ホントに全部好きです。まぁ、タイプの男っていう意味で言ったら常ですね。でも、読者へのサービスみたいな部分も実はあるんです。外見、性格といい、あざとく設定しているんですよ。しいて言うならマッチョ系(銀次郎)とSG系(常)という、私の中の二つの嗜好を振り分けているんですね」 |
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※1
48〜51話/主人公・銀次郎の理性がほぼ崩壊し、肉欲が暴走するシーン。 |
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Q:田亀源五郎が作品の中で嬲りたい男の基準というのは、どの辺りにあるのでしょうか?
「顔が私好みであること(笑)。すっきりとした目鼻だちの整った顔が好きかなぁ。体は良いに越したことは無いですけど、顔が好みの男なら茶髪にロン毛、ドレッドヘアーでもイイと思う(笑)。あと、相手の表情を見るのが何より楽しみなんです。自分がソソる顔の男が苦しがっていると「ビンゴ!」って感じです」
Q:描き手としての田亀源五郎はSということでしょうか?
「そうですね。 Sの方が楽しいというか、キャラクターの輪郭が立ってきて、さあどうやって転がしてやろうかっていう所が面白いんです。まぁ、最初からベテランの大マゾを調教したいっていうSも、あまりいないと思うんですけど(笑)」 |
※2
29話/客に逆らった罰として折檻を受ける。 |
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Q:気に入っているエピソード、シーンなどは?
「う〜ん、案外改めて思い出すと、これはイイって思うよりも、ここああすればよかったっていうのが出てきちゃうんですよ(笑)。でも、ラストを含めた最後の5話辺り(※1)はとても納得しています。自分も絵のテンションも高かったし。それと、他の設定じゃ描けないシーンを描こうというのがあったんで、土蔵の壁に逆さ吊りにされるところ(※2)とか。あと、羞恥的なニュアンスが加わった責めが好きですね。花見の席(※3)で責められるのとか。現代物だと「警察はどうなってるんだ」っていう話が出てくるでしょ? それから解放されてるから、描いてて楽しかったし、それがこの作品で描きたかったこと言っても、過言ではないかも」 |
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※3
44話/銀次郎が男女郎に身を落として4年目を祝う席にて。 |
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